今日、100歳のおばあさんを訪ねた。
お部屋に入ると何時になくお元気だ。
どうなさったかと思ったら、「明日お習字の表彰式が有るのでお洒落をしてお部屋で待っていて下さい。迎えに行きます。」と言うメモを見つけた。
ホームの職員が書いて置いて行ったのだろう。
凄~い!良かったわね!と私が言った。
お婆さんは恥ずかしそうにしながらも、ニコニコしながらいそいそと動く。
ズボンにしようかしら、スカートにしようかしらと迷っている。
フックには洋服が幾つか掛けてあった。
百歳と言えども女性は女性なのだ。ネックレスまで出して迷っている。
いつもは同じ話ばかりしている年寄りが、こんなに嬉しそうでこんなに元気になるのは驚きだ。
話も弾む。
「表彰」と言う事もあるが「お洒落をして」と言う言葉が、こんなに年寄りを元気にするものだと思わなかった。
褒められたりお洒落をする事がこんなに大事なことなのかと、考えさせられた。
明るく希望に満ちた表情は素晴らしかった。
自分もこれからお洒落をしていこう。
後は誰かが褒めてくれれば良いのだが・・・・。